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労災事故で後遺症を負ったら賠償金はいくらもらえる?【弁護士が解説】
弁護士 伊藤 建
弁護士、法務博士(専門職)、大阪大学大学院高等司法研究科非常勤講師、広島大学法科大学院客員准教授、関西大学法科大学院非常勤講師。内閣府、消費者庁を経て、琵琶湖大橋法律事務所開業後、法律事務所Zを創立。多数の一般民事事件に従事したほか、初の受任事件で無罪を獲得し、第14回季刊刑事弁護新人賞最優秀を受賞するなど、訴訟戦略に強みを持つ。

労災事故で後遺症を負ったら賠償金はいくらもらえる?【弁護士が解説】

A.後遺症を負った場合、将来減ってしまうの収入分が受け取れます。

後遺症とは

労災事故によって、重篤な怪我を負い、治療しても残ってしまった症状を後遺障害(後遺症)といいます。

労災事故の場合、第1級から第14級までの障害等級というものが定められており、被災労働者からの障害補償給付申請を受けて労働基準監督署が障害等級を認定します。

身体のどこの部位のどのような症状がどういう障害等級になるかは詳細に定められています。

詳しくは、労災事故と後遺障害・等級認定をご参照ください。

後遺症により受け取れる賠償金

後遺症が残ってしまった場合、労災事故以前に比べて、労働するための能力が損なわれ、以前と同じように働けなくなってしまいます。これにより、将来の収入が減ってしまう可能性が高くなります。
このように、将来にわたっての収入が喪失・減少してしまうことで失われる収入を逸失利益といいます。

後遺症を負ってしまった場合、損害賠償請求をすることで、賠償金として逸失利益分を受け取ることができます。

どういう障害がどの程度、収入の減少をもたらすかについては、障害等級ごとに「労働能力喪失率」というものが定められており、それに従って、逸失利益を算出するのが一般的です。

例えば、脊髄損傷により下半身不随になってしまったという場合、おそらく障害等級は第1級から第3級のいずれかと認定されることが多いと思われます。
これら(1〜3級)の場合、労働能力喪失率は「100%」とされています。労働能力を完全に喪失したとみなすということです。

また、例えば、機械に巻き込まれるなどの労災事故に遭い、骨折して治った後も右手関節(手首のこと)の可動域が、健常な左手関節の2分の1以下になってしまったという場合、おそらく障害等級は第10級と認定されます。
10級の場合、労働能力喪失率は「27%」とされています。

逸失利益は、

(労災事故前の年収)×(労働能力喪失率)×(労働能力喪失期間に対応する係数)

で算出されます。

例として、年収400万円だった方が労災事故に遭い、障害等級10級の認定を受け、この当時40歳だった場合、

(労災事故前の年収)400万円
(労働能力喪失率)27%
(労働能力喪失期間(※1)に対応する係数(※2))18.3270

400万円×27%×18.3270=1979万3160円
逸失利益は「1979万3160円」となります。

※1 原則として、67歳までの年数です。

※2「ライプニッツ係数」といいます。将来の1年ごとに発生する損害を、現在の一時に受け取る(前受け)ために、いわゆる受取利息の反対にディスカウントされる、という理解です。令和4年現在の法定利率3%を前提として、27年に対応するライプニッツ係数は18.3270です。

損害賠償請求ができる場合

労災事故の発生について、会社(事業主)にも責任があれば、労働者は労災保険では補償給付を受けられない損害項目である、

①慰謝料(入・通院慰謝料、後遺障害慰謝料、死亡慰謝料)

②後遺障害や死亡によって喪失した将来の完全な稼働利益(逸失利益


③100%分の休業損害の各賠償請求


を事業主に対して行うことができます。

労災保険給付である障害(補償)年金または障害(補償)一時金は、逸失利益を補填する性質を持ちますが、通常、逸失利益の完全に補填するほど十分なものではありません。

しかし、事故発生に責任のある会社(事業主)は、逸失利益を完全に賠償する責任を負います。

つまり、完全な逸失利益の補填は、通常、事業主への損害賠償請求によってしか得られないのです。

早めの相談・依頼で安心を

一個人である労働災害に遭われた被災労働者が、独力で会社や保険会社とやりとりをするのは困難を極めます。

また、事故態様に関する資料の収集も容易ではありません。

ほとんどの方が労働災害に遭うこと自体初めての経験ですから、ご自身ではよく分からないことが多く、どのように交渉を進めればよいか悩ましく、非常にストレスを感じることと思います。

また、会社側も「そもそも労働者(=あなた)」の過失事故であり、会社に責任はない」、「労働者に大きな過失があった」というように、「安全配慮義務違反がない」と主張したり、仮に会社の責任を認めても「過失相殺(割合)」で大幅減額を主張してくる場合が少なくありません。そのような時にも、弁護士はあなたの味方となり、適切な主張を行います。

弁護士にご依頼いただくことで、会社側に責任があるのかどうかをより正確に判断し、会社側と対等に交渉することが可能です。

また、「弁護士に依頼するかについては未定」という方も、お早めにご相談いただくことで、弁護士はその方の具体的な事情を踏まえたアドバイスができますので、ご不安の解消や、今後の方針を立てるお役に立つことでしょう。

労災事故に遭われて、お悩みの方はぜひ一度、ご相談なさってみてください。
ご相談は、電話でもメールでもLINEでも可能で、いずれも無料です。ご相談はこちらです。